全国医療品工業会(全療工)は昭和3年(西暦1928年)に16社で発足した東京ゴム医療器本舗会を起源とし、戦争による一時中断はあったものの、昭和22年に新たな会員を加え東京医療品本舗会と名称を変え、その後も東京、名古屋、大阪の各医療品卸業との共存共栄を目指した協力体制、医療品卸組合主催展示会の開催等々、その時代の流れや大局を見事に把握し、平成8年5月に現在の全国医療品工業会(全療工)と改め、90年を超える歴史を積み重ねて参りました。的確な対策を講じて来られた先達の業績は実に偉大で、改めて身の引き締まる思いです。
全療工メンバーは生活者自身が行える健康維持・増進策の提案や環境設備、さらには育児から老人介護に至るまでのケア、サポート等々、まさに生活者の健康と密接な関わりを持つ、有力メーカー50社で構成されています。日本は世界に類をみないスピードで少子高齢化が進んでいます。その中で、国民が安心できる医療制度を作るうえからも、安易に保険に頼ることなく、【自分の健康は自分で守り、維持・増進する】セルフメディケーションという言葉が既に生活者の中でも定着していると思われます。
特にここ数年は台風をはじめとする自然災害や新たな感染症など生活者の安全や身体の大事にかかわる事象が大きく、同時に頻度も多くなってきているように感じております。 また5G通信による働き方、生活の仕方の変化が予想されており、それに伴うサービスや財の提供方法への影響も間違いなくやってまいります。 全療工の会員企業は主に生活者の健康、美、そして快適な生活と言った、人々の根本に密着している事業を行っております。 従って、私どもの役割に大きな変化は無いと考える一方で、この様な変化に寄り添いながら益々社会のお役に立てるよう進化することが全療工の更なる発展に繋がるものと確信しております。
皆様のご期待にお応え出来るよう努力してまいりますので、今後ともなにとぞ宜しくお願い申し上げます。
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